2015/04/03

3 Stage Oil Pump for Twin Cam

3ステージオイルポンプ (3 Stage Oil Pump) のご紹介です。
上の写真を見て頂けるとすぐに気が付くのがオイルポンプが3層になっています!?
通常のオイルポンプでは、送り側 (Feed)と戻し側 (Return)の2層構造です。
3ステージオイルポンプの大きな特徴は、この3層構造になります。
内訳は、送り側が1層、戻し側が2層になっています。
以前からハーレーダビッドソンのツインカムエンジン (Twin Cam) のオイルポンプの弱点は送り側ではなく、戻し側です。
ツインカムエンジンのオイルポンプの進化をみても戻し側のポンプを大きくしてきています。
戻し側の効率が悪いとクランクケース内にエンジンオイルが残りすぎてしまい、それがフライホイールが回転するときの抵抗になってしまいます。
それによって、エンジンのパワーが落ちてしまうということになります。

それでは、ただ戻し側のポンプを大きくすれば良いのか?というとそうではありません。
大きな問題は、ポンプその物の構造にあります。
戻し側のポンプは、クランクケース側とカム側の2ヶ所からエンジンオイルを吸い出します。
しかし、通路がオイルポンプのハウジング内で1つになります。
それによって、片方のオイルが完全に吸い出されてしまうとそこから空気が入ってしまいポンプの効率が大幅に低下してしまいます。
そうなると、もう片側からはオイルを吸い出し難くなります。
これによって多くのエンジンオイルがクランクケース内に残ってしまうという結果になります。

この問題を解消したのが、3ステージオイルポンプです!!
オイルポンプの戻し側をクランクケース側とカム側に完全に分けて吸い出します。
その為にエアを噛むことがないので、オイルポンプの効率を低下することがありません。
ハイパフォーマンスエンジンには、非常にお勧めのオイルポンプです!
*取り付けには、フライホイールの高い精度が必要になります。芯が振れているとオイルポンプなどを破損する可能性があります。

3ステージオイルポンプにご興味のある方は、HRDまでお気軽にお問い合わせください。

0 件のコメント:

コメントを投稿