インジェクターの落とし穴！！？？

正しくチューニングされていたのにエンジンの掛かりが悪かったり、アイドリングが不安定だったりしたことはないでしょうか？
それは、インジェクターが原因の可能性があります。
ある日、エンジンを掛けると単発になっていました。そして、エンジンがすぐに止まる・・・・
数回セルを回してエンジンを始動すると両方ともに正常に点火され全く普通に走ります。
んんんん・・・・これは何かおかしい・・・・
そこでインジェクターのチェックをしてもらいました。
結果は、写真の通りです。
左が正常な状態のインジェクターです。
右は、直線的に燃料が噴射されており、正常に霧化されていないことが良く分かります。
これでは、燃料が燃えやすい状態でシリンダー内に送ることができないのでエンジンの掛かりが悪かったのも理解できます。
おそらく、最初からこれに近い状態で燃料が噴射されていたと思われます。
それが、徐々に悪化していったのではないかと・・・・・
ＥＦＩのチューニング時では、前後のＶＥ入力に異常な数字は見られず、ダイノマシンでもメーカー公表の数字に近い馬力とトルクが出ていたので、燃料の量は十分に噴射されていたと思います。
そのため、発見に時間が掛かりました。

エンジンにとってインジェクターの霧化状態は、非常に重要です。
それでもインジェクターによってバラつきがあるので、レース業界ではインジェクターを幾つも用意して状態の良いもを選ぶそうです。
実際、写真のインジェクターも使用してから、まだ数ヶ月でした。

今度、マジックインジェクターという霧化を良くするための処理をインジェクターに施します。
これは、特殊な水溶液の中にインジェクターを入れて超音波でインジェクターの内側を洗浄すると共に製造時の較差を均等にしてより微細化された燃料を噴射することができるようになるといったものです。モータースポーツでは、高い確率で行われています。
また、同時にインジェクターをチェックしてもらえるので一石二鳥です！！

マジックインジェクターにご興味がある方は、ディストリビューターのＨＲＤまでお気軽にお問い合わせ下さい。