2016/10/12

Part 4: ハーレーダビッドソンのフューエルインジェクション (EFI)チューニングについて。

それでは、ベースマップって何の為にあるの?
ベースマップは、「とりあえずのマップ」!

各チューニングキットメーカーからエンジンの仕様に合わせてベースマップが用意されていますが、メーカーのベースマップのリストはエアクリーナー、マフラーやカムのブランド名やその種類まで明確に記載しているわけではありません。
おそらく、ほとんどの場合はメーカーがベースマップを作成するときにテストした車両とは違う仕様になっていると思います。
マフラーを一つとっても、2into1や左右2本出し、ヘッダーパイプの短いものや長いもの、直径の太いものや細いもの、これら全てが空気流入量に影響してきます。

「良いBase Map(ベースマップ)はありませんか?」という言葉をよく耳にします。
しかし、基本的にそのようなマップはありません。
Part3でも述べましたが、なぜならば乗り手も違えば、エアクリーナーやマフラーなども違います。
同じ年式で、同じエアクリーナーとマフラーが付いていても10万キロ走ったエンジンと1万キロ走ったエンジンでは当然全く別のもので、Part1とPart2で述べた空気流入量は異なってしまいます。
同じ車両は、一台としてないのです。

Base Map(ベースマップ)と聞くと、「Base(ベース)=基本となる」というように日本語では良いイメージで捉えられているように感じます。
しかし、この場合Base Map(ベースマップ)をあえて日本語に訳すとしたら、「とりあえず」という言葉の方が適切です。
かなり、軽いノリのようなものです。

つまり、チューニングキットメーカーが用意してくれているベースマップは、「このベースマップをECMにプログラムしてそのまま走ってもいいですよ」というマップではありません。
もちろん、それでエンジンが壊れてもメーカーは保証してくれません。

メーカーの立場から言うとベースマップとは、”「とりあえずエンジンの仕様に近いマップを用意してみたので、このマップを基(ベース)にしてチューニングを行ってください!」というマップなのです。”

”とりあえずのマップ”
をべースにしてチューナーがチューニングを行っていくということになります。
マップとは用意されているのもではなく、ハーレー1台毎にサンプリングデータを基に作っていくものなのです。

ではエアクリーナー、マフラーを交換した時にどのくらい空燃比がズレるのか?

つづく・・・・。

EFIチューニングについてのPart1は、こちら。
EFIチューニングについてのPart2は、こちら。
EFIチューニングについてのPart3は、こちら。

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