2011/08/19

3ステージオイルポンプ for ツインカムエンジン



T-man Performanceの3ステージオイルポンプです。
ハーレーのオイルポンプは、エンジンオイルの送り側は十分なのですが、オイルタンクに戻す効率はあまり良くありません。
ツインカムエンジンになりギア式からトロコイドスタイルのオイルポンプに変更され効率は以前に比べよくなりましたが、それでもまだ足らないようです。
オイルの戻りが悪いとクランクケース内にオイルが溜まり、フライホイールの抵抗となりパワーが低下します。ドラッグレースや最高速トライアルなどでは、外に電磁ポンプなどを設けてクランクケースから直接オイルを吸い出したりするぐらいです。
また、ブリザーからオイルを吹く原因の1つとなることもあります。
そこでハーレーは2007年あたりでオイルポンプのリターン側がアップデートされ、かなり分厚くなっています。
しかし、それでもまだクランクケース内に多くのオイルが残ってしまっていました。
原因とされるのが、カムギアケースとクランクケースからオイルを吸い出すのですが、カムギアケースのオイルを全て吸い出すと、そこから空気が入りポンプの効率が低下、クランクケースからオイルを吸い出しにくくなるそうです。

そこで、T-man Performanceの3ステージオイルポンプは、リターン側のポンプを2つに分けてカムギアケース側とクランクケース側を別々に吸い出すようにデザインされています。
ボンネビルでもポンプの性能を実験していましたが、クランクケース内に殆どオイルは残っていませんでした。ハイパフォーマンスエンジンでレース等を楽しまれる方には、非常に有効なオイルポンプです。*通常走行、ストックエンジンの場合などは、ストックのオイルポンプで全く問題ありません。

また、T-man Performanceでは、1999−2006年ツインカム用のカムチェーンテンショナーを油圧式にアップデートできるキットもラインナップしているので2006年以前のツインカムエンジンの方には同時に交換することをお勧めします。
詳しくは、HRDまでお問い合わせ下さい。

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