2016/10/11

Part 1:ナイトロスオキサイドシステム (Nitrous Oxide System)について!

一時的ではあるが、飛躍的にエンジンのパワーを上げてくれるナイトロスオキサイドシステム!!

ハリウッド映画の「ワイルドスピード」でもお馴染みのシステムです。
”ニトロ”と呼んでいる人も多いかと思います。
ハーレーダビッドソンにもドラッグレースやストリートパフォーマンス車両では、取り付けられてこともあります。
そこでナイトロスオキサイドシステムについて少し解説したいと思います。

”ニトロ”と呼ばれているくらいなので、ものすごく危ない燃料だと思っている方も多いはずでは?
でも、違います。
ボトルに入っているのは、亜酸化窒素(笑気ガス)です!
化学式は、”N₂O”です。

この化学式を見て気づかれた方もいるかも知れませんが、この化学式の中には”O”がいます。
”O”は、酸素です。
エンジンのパワーの源ですね!


亜酸化窒素(N₂O)は、エンジン内に噴射されると、その熱で”N”(窒素)と”O”(酸素)に分かれます。
こんな感じですね!
2N₂O=2N₂ + O₂

空気中に含まれる酸素の割合は”5分の1”ですから、それ比べると数倍の酸素が含まれていることになります。

つまり、ナイトロスオキサイドシステムは、より多くの酸素を強制的にエンジン内に送り込むシステムです。
エンジンは、この酸素を燃やして圧倒的なパワーを生み出しています!

それでは、単に亜酸化窒素を噴射すれば良いだけなのでしょうか?
物事は、そう簡単ではありません。
パワーが飛躍的に上がるということは、それだけエンジンに負担を掛けます。
それに合わせて燃料や点火タイミングを調整できていなければ、当然エンジンが致命的なダメージを受けることもあります。
これを正しく制御するのが、実は難しいのです。
それには、高いチューニング技術に加え、それ以上の知識を要します。

つづく・・・・

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