EFIチューニングにおいて、もっとも重要となるのが充填効率(VE)の入力です。
VEは、任意のスロットル開度、任意のエンジン回転数に対して空気がどのくらいシリンダー内に入って来ているかを示したものです。
もちろん、これはバイクのセットアップによって異なります。
このVEをO2センサーを利用して算出していきます。
そして、VEテーブルが完成したときに見えてくるものがあります。それが、エンジンの特性やパフォーマンスパーツの性能です。
もちろん、ダイノマシンがあれば、それがベストです。しかしダイノマシンを使用しなくても現在ではいろいろな面白いキットが出ているのでそれらを併用することにより比較や評価はできます。
このVEは、%で表されていますが、数字が大きいほど多くの空気が入って来ていることになります。つまり、パワーが一番出る領域を示していることになります。
大きい数字の集まりが高回転側にあるのか低回転側にあるのかで高回転パワー型、もしくは低回転トルク型と分析することが可能です。
また、エアクリーナー、マフラー、カムなどを交換した際に同じマップを使用しVEを新たに算出してみます。すると基本的にはVEの数字が全体的に上がるはずです。VEの数字が上がれば、それは以前よりも空気の流入量が増えたことになるのでパワーが上がったということになります。逆に言うと何も変わらなければ、パーツの性能だけを考えれば有効では無かったということになります。
バイクは体で体感する乗り物なので感覚は非常に大切です。それにデジタル的な分析も入れ、同じ結果が得られれば、その感覚がより完全なものになると思います。
フューエルインジェクションだけでなくO2センサーが取り付けられるエキゾーストシステムであればキャブレターバイクでも空燃比を簡単に測ることが出来、より正確なチューニングも可能です。
フューエルインジェクションは、本当に面白いです。しかも、その数字から読み取れる情報は膨大です。この知識は、EFIのチューニングだけでなくトラブルシューティング、修理にも非常に役立つと思います。
HRDでは、テクニカルサポートも致します。
ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。
業者の方、大歓迎です。
0 件のコメント:
コメントを投稿